フィルムの性質・濡れ張力試験

ナイロン、PETフィルムの未処理面やポリ塩化ビニリデンコート膜の上に、酢酸エチルエステルを落としても、トルエンを落としても広がっていきません。これは界面張力が働いているからです。

濡れ張力試験として、JIS K 6768:1999「プラスチックーフィルム及びシートー濡れ張力試験方法」が規定されている試験があります。その試験は、表面張力が順を追って異なるような一連の混合液体をフィルム表面に塗布します。フィルムをちょうど濡らすと判定された混合液の表面張力の数値で、試験表面のぬれ張力とします。混合液の表面張力は固体表面のぬれ張力と近似できるからだそうです。

1995年版では、混合液の表面張力の値を持って、濡れ指数とすると定義していたそうです。表面張力、ぬれ張力ではないことに注意しなければならないそうです。