プラスチックの性質について

プラスチックというのは「可塑性」という意味です。力を加えると変形する性質及びその性質を示す物質ということです。熱、圧力、あるいはその両方で塑性変形させて成形させることができる高分子物質の総称とされています。塑性変形というのは、力を与えると変形して、その力を除いても元の形に戻らないという意味です。本来は加熱して可塑性を示す熱可塑性樹脂を意味するものです。しかし、現在では加熱をしても可塑性を示さない熱硬化性樹脂もプラスチックとされています。プラスチックというのは、樹脂といったりします。それは歴史が関係しています。樹脂というのは、文字通り、樹の脂です。昔は生松やにからテレピン油を除いたロジンなどの天然のものでした。1890年ごろ、クマロン・インデン樹脂が工業化され、人造樹脂というものが生まれました。