包装は人間の生活を支えるもの

わたしたちの生活で、包装はなくてはならないものです。毎日毎日、何かしら包装にはお世話になっています。スーパーで買う野菜やお菓子、レトルト食品などなど、包装されていないものはありません。農家の直売所だって、袋に入れてくれたりします。シャンプーでも歯磨き粉でも、何でもかんでも包装されていないものを探すほうが難しいぐらいです。現在、レジ袋を有償化したりしてエコバックが推奨されていますが、個別包装が減っているわけではありません。病院でもらう薬も、パソコンやスマホなどでも、消費者に届くまで輸送中に破損しないようにしっかりと包装されています。日本にはお礼の品を渡す時などには包んで渡すことが心遣いやマナーとして習慣となっています。包装された商品やお金もふくさや風呂敷に包んで渡します。心を包んで渡すという日本人のつつましい気持ちを表すものです。包装というのは、中身を保護するため、持ち運ぶためということもありますし、包装紙に中身の説明や取り扱い方法を印刷したり、美しく包装することで、相手への心遣いを表したりもします。包装というのは、わたしたちの生活で非常に重要な役割を果たしています。近年では、食品などに異物や毒物を混入されないような危険から人と中身を守るためにも包装は重要になっています。包装は1940年代後半には、缶や瓶、木箱などが再利用されながら便利につかわれていました。買い物の際は野菜や果物は新聞紙の再利用、魚介類は経木、肉類は竹の皮、卵は籾殻を入れて輸送して新聞紙で包装して渡すというように、天然素材が包装紙の主なものでした。それが、今ではプラスチック包材が便利に使われるようになりました。