包装の保護性

包装は見た目を美しく飾りつけるだけでなく、大きな3つの役割を果たしています。1つ目は中身を外的要因から保護する機能です。内容物の品質や元の形状、衛生面を維持するために、温度や湿気、汚れや破損から守るだけでなく、酸化・腐敗防止なども重要な保護性の機能です。

モノが流通し保管される間、落下や衝撃による割れ、湿気や酸化によるサビ、温度や菌による腐敗、紫外線などによる劣化など、様々な外的要因から内容物を守らねばなりません。

①包材自身が化学的・物理的に安定しており、②内容物を保持できる強度があり、③酸素や水蒸気といった分子レベルの物質に対する遮断性を持つという3点が重要とされています。特に③の遮断性は酸素、水蒸気に限らず、臭気、光線、温度、衝撃などに対する遮断も含まれています。

この特徴を最も発揮しているのが流通するモノの約7割を占めるといわれる食品の包材です。